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「好きな素材で仕上げる」が通らないことがある

内装工事の打ち合わせで突然出てくるのが「内装制限」です。壁や天井に使える仕上げ材が、建築基準法で制限されることがあります。設計が進んでから分かると、やり直しになります。

このページの内容
  1. 内装制限とは何か
  2. 何で決まるのか
  3. 誰に確認するか
  4. 防火扉・防火シャッター
  5. 間仕切りとの関係
  6. よくある失敗
  7. よくある疑問

内装制限とは何か

火災が起きたときに、内装が燃えて火が一気に広がることを防ぐための決まりです。建築基準法にもとづき、建物の用途・規模・階などに応じて、壁や天井の仕上げに使える材料が制限されます。

制限がかかると、「不燃材料」「準不燃材料」「難燃材料」といった区分に合う材料を使う必要があります。木そのままの仕上げや、燃えやすい素材が使えなくなることがあります。

どの建物のどの部分に、どの区分の制限がかかるかは、建物ごとに変わります。本サイトでは具体的な判定をしません。誤って判断すると火災時の安全に関わるためです。

本サイトは一般的な整理です。実際に必要な届出・設備・寸法は、建物の用途・規模・構造によって変わります。着工前に必ず所轄の消防署と、建物の設計を担当した建築士(または内装業者)にご確認ください。

何で決まるのか

内装制限の要否に関わる主な要素

要素なぜ関わるか
建物の用途不特定多数が出入りするか、就寝を伴うかなどで危険度が変わる
階数・面積避難に時間がかかるほど制限が厳しくなる傾向がある
その部屋の位置地階・無窓の居室などは扱いが変わることがある
火を使う設備の有無厨房など火気を使う部分は別に扱われる
すでに受けている確認申請の内容いまの建物がどういう前提で建てられたかが出発点になる

自社で判定できる項目ではありません。建築士に図面を見てもらってください。

とくに最後の行が要点です。建物は確認申請を通ったときの図面が前提になっています。その前提を変えると、内装制限の扱いも変わりえます。

誰に確認するか

相談先の使い分け

相手答えてもらえること
建築士(設計事務所)その建物・その部屋に内装制限がかかるか。使える材料の区分
内装業者・施工者その区分に適合する材料の選択肢と、施工の方法
特定行政庁(自治体の建築指導課)その自治体での運用
所轄の消防署(予防課)消防法令側の扱いと届出の要否
建材メーカーその製品が不燃・準不燃・難燃のどれに該当するか(認定番号)

建築(内装制限)と消防(届出・設備)は別の窓口です。片方だけ確認して進めると止まります。

建材メーカーへの確認は忘れられがちです。「不燃だと聞いていた」だけでは足りず、認定を受けた製品であることを示す資料が必要になることがあります。施工者に確認してもらってください。

防火扉・防火シャッター

もう1つ、レイアウト変更で必ず問題になるのが防火扉と防火シャッターです。火災時に自動で閉まって、火と煙の広がりを止める設備です。

防火扉・防火シャッターでやってはいけないこと

「いつも開いているから、ただの通路だと思っていた」という状態がよく起きます。防火扉は普段開いていて、火災時に閉まります。閉まる範囲を把握してからレイアウトを決めてください。

備蓄品の保管でも同じ問題が起きます。備蓄品の保管場所のページもご覧ください。

防火扉の可動範囲を避けて置ける什器を見る

配置が防火設備や避難経路に影響しないか、所轄消防署と施工者にご確認ください。

掲載内容は各社公式サイトの公表値です。効果には個人差があります。広告(PR)を含みます。

間仕切りとの関係

間仕切りを立てるとき、内装制限と防火設備の両方に関わります。

間仕切りで起きること

天井まで立てる

新しい壁ができます。その仕上げ材が内装制限の対象になることがあります。また区画が変わるため、設備の前提も変わります。

防火扉の可動範囲に立てる

立てられません。扉が閉まらなくなります。図面で可動範囲を確認してください。

天井に達しないパーテーションを置く

内装制限の対象になりにくく、消防への届出も不要とされています(東京消防庁)。ただし防火扉の可動範囲は避けてください。

既存の壁の仕上げを変える

壁紙の張り替えでも、制限がかかる部分では材料が限られます。

手続きの要否は消防への届出のページ、間仕切りの立て方は間仕切りのページで扱っています。

よくある失敗

素材を決めてから内装制限を知る

設計をやり直すことになります。先に建築士に確認してください。

「不燃だと聞いた」で済ませる

認定を受けた製品であることを示す資料が必要になることがあります。

防火扉をいつも開いているただの通路だと思う

火災時に閉まります。可動範囲に物を置かないでください。

防火扉をストッパーで固定する

閉まらなくなります。

建築と消防の片方だけ確認する

別の窓口です。両方を確認してください。

よくある疑問

うちの事務所に内装制限はかかりますか。

本サイトでは判定しません。建物の用途・規模・階・その部屋の位置などで変わります。建築士に図面を見てもらってください。

壁紙を張り替えるだけでも関係ありますか。

内装制限がかかる部分であれば、使える材料が限られます。施工者に確認してください。

防火扉の前にパーテーションを置きたいのですが。

扉の可動範囲を塞ぐことになるなら置けません。図面で可動範囲を確認し、所轄消防署に相談してください。

防火扉が閉まらないようになっています。

ストッパーやくさびで固定されている、または物が挟まっている可能性があります。建物の管理会社に伝えてください。火災時に機能しません。

木の内装にしたいのですが可能ですか。

制限がかかる部分では、不燃処理をした材料など、認定を受けたものが必要になることがあります。建築士と施工者にご相談ください。

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一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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