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天井に届くかどうかで、別の工事になる

「会議室を作りたい」という同じ目的でも、天井まで壁を立てるか、立てないかで、必要な手続きも費用の桁も変わります。先に決めるべきはここです。

このページの内容
  1. 3つの立て方
  2. 届出はどう変わるか
  3. 建物の設備との関係
  4. どう選ぶか
  5. 施工者に確認すること
  6. よくある失敗
  7. よくある疑問

3つの立て方

間仕切りの3つの立て方

立て方どういうものか建物への影響
置き型(ローパーテーション)床に置く。移動できる建物に固定しない。原状回復も不要
固定・天井に達しない床や壁に固定するが、上部が空いている固定部分の補修が要る。天井面には触らない
天井まで(ハイパーテーション・造作壁)天井面まで達する壁を立てる空間が分割される。空調・排煙・照明・警報の前提が変わる

「会議室らしさ」は3つ目がいちばん高いですが、手続きと費用も3つ目がいちばん重くなります。

届出はどう変わるか

東京消防庁は、防火対象物工事等計画届出書について次のように案内しています。

天井に達しない間仕切り壁(ローパーテーション等)の設置する場合は届出の必要はない

東京消防庁「防火対象物の工事等計画の届け出をしよう」

裏を返すと、天井まで達する間仕切りは「模様替え」にあたり、着手する日の7日前までの届出の対象になり得ます。詳しくは届出のページをご覧ください。

立て方で、手続きの重さが変わる
立て方で、手続きの重さが変わる右へ行くほど、手続きと設計の見直しが増えます置くだけ届出は不要天井に達しない固定消防への届出は不要天井まで立てる7日前までに届出設備の移設を伴う設計から見直し

→ 図は横にスクロールできます

  1. 置くだけ床に置くローパーテーション
  2. 天井に達しない固定床・壁に固定。上部は開いている
  3. 天井まで立てる模様替えにあたる
  4. 設備の移設を伴うスプリンクラー・感知器・排煙口に触る

どこに当たるかは建物と工事内容で決まります。判断は所轄消防署と施工者に確認してください。

建物の設備との関係

これが最も見落とされるところです。建物の消防用設備と空調は、いまの空間の形を前提に設計されています。天井まで壁を立てると、その前提が崩れます。

天井まで立てるときに、影響を受けうるもの

これらはすべて建物側の設備で、テナントが勝手に動かせるものではありません。移設や増設が必要になると、費用も工期も大きく変わります。

だから「天井まで立てたい」と思ったら、まず建物の管理会社と施工者に図面を見てもらってください。本サイトの一般論では判断できません。

本サイトは一般的な整理です。実際に必要な届出・設備・寸法は、建物の用途・規模・構造によって変わります。着工前に必ず所轄の消防署と、建物の設計を担当した建築士(または内装業者)にご確認ください。

どう選ぶか

目的別の選び方

視線を遮りたい・作業に集中したい

置き型で足ります。天井まで立てる必要はありません。手続きも不要です。

オンライン会議の声を少し抑えたい

置き型や吸音性のあるパネルで一定の効果があります。完全な遮音は天井まで立てても難しいので、期待値を先に決めてください。

機密性の高い打ち合わせをする

天井まで立てる必要が出てきます。届出・設備の見直しが伴います。

将来またレイアウトを変えるかもしれない

置き型か、天井に達しない固定型を選んでください。造作壁は次の変更のときに解体費がかかります。

賃貸で、退去時の原状回復を軽くしたい

置き型がいちばん軽くなります。造作壁は解体と復旧が必要です。

多くの場合、目的は「視線と音を少し切る」ことで、天井まで立てる必要はありません。まず置き型で試して、足りなければ次を考える、という順序が費用を抑えます。

置き型・固定型のパーテーションと什器を見る

高さ・仕様・納期は製品により異なります。建物の条件は所轄消防署と施工者にご確認ください。

掲載内容は各社公式サイトの公表値です。効果には個人差があります。広告(PR)を含みます。

施工者に確認すること

見積もりを取る前に伝える・聞く

とくに「設備への影響」と「退去時の解体」は、初回の見積もりに入っていないことがあります。先に聞いてください。

よくある失敗

見た目だけで天井まで立てることに決める

設備の移設が必要になり、費用が跳ね上がることがあります。

スプリンクラーの位置を見ずに区画を決める

新しい部屋にヘッドが無い状態になり、設計のやり直しになります。

空調の吹き出し口を片方に寄せてしまう

一方の部屋が暑い・寒いという状態が固定されます。

照明を考えずに壁を立てる

事務作業には照度の基準があります(一般的な事務作業は300ルクス以上)。

退去時の解体費を見積もらない

賃貸では原状回復の対象になります。

よくある疑問

天井に達しない間仕切りなら、本当に何の手続きも要りませんか。

東京消防庁は「天井に達しない間仕切り壁(ローパーテーション等)の設置する場合は届出の必要はない」と案内しています。ただし建物の管理規則で別に承認が要ることがあります。また地域によって運用が異なるため、所轄消防署にもご確認ください。

どのくらいの高さなら「天井に達しない」ことになりますか。

天井面に接していないことが要件と読めますが、具体的な判断は所轄消防署が行います。本サイトでは数値の目安を示しません。設置予定の高さを伝えて確認してください。

上部だけ開けて、ほとんど天井近くまで立てるのはどうですか。

見た目には近くても、扱いが変わる可能性があります。図面を持って所轄消防署に確認するのが確実です。

ガラスの間仕切りは扱いが違いますか。

素材ではなく天井に達するかどうかが届出の分かれ目として案内されています。ただし内装制限など建築基準法側の論点は素材にも関わるため、建築士にご確認ください。

パーテーションは経費にできますか。

取得価額によります。中小企業者等には30万円未満の資産を年間300万円まで損金算入できる特例があります(要件・期限あり)。経費のページで整理しました。

既存の造作壁を撤去するときも届出が要りますか。

撤去も「模様替え」にあたる可能性があります。着工前に所轄消防署に確認してください。

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一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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