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止まったときは、原因を特定する前に記録を残す

自動売買が止まったことに気づくと、まず再起動したくなります。しかし再起動すると、原因を示すログや画面の状態が消えることがあります。同じことを繰り返さないために、順序を決めておいてください。

本ページは一般的な情報の整理であり、金融商品取引法上の投資助言ではありません。FX取引はレバレッジにより、預けた証拠金を上回る損失が生じる可能性があります。取引の判断はご自身の責任で行ってください。
このページの内容
  1. 止まったときの順序
  2. どこで止まっているかの切り分け
  3. 止まる原因の類型
  4. 止めないための備え
  5. 止まったことに気づく仕組み
  6. よくある疑問

止まったときの順序

再起動の前にやること

  1. ① 画面をそのまま記録するエラーの表示、取引ツールの状態、時刻を控える。画面の記録が最も情報量の多い証拠になる。
  2. ② ログを退避する取引ツールが出力するログと、基本ソフト側のイベントの記録を、別の場所へコピーする。
  3. ③ 建玉の状態を確認する建玉が残っているか、想定と違う数量になっていないかを、取引業者の管理画面側で確認する。
  4. ④ 回線と接続を分けて見るVPSそのものに接続できるか、取引ツールが業者のサーバーへつながっているかを、別々に確かめる。
  5. ⑤ ここまで済んでから復旧する再起動やツールの再接続はこの後。順序を逆にすると原因が消える。
ポジションの確認は最優先で構いません。相場が動いている最中に建玉が残っている場合、記録より先に状態を把握してください。記録は復旧の前であれば足ります。

どこで止まっているかの切り分け

「止まった」と一言で言っても、止まっている場所は少なくとも4つに分かれます。場所が違えば対処も違います。

止まっている場所の見分け方

場所見え方確かめ方
VPSそのもの遠隔接続ができない事業者の稼働情報・障害情報を確認する
基本ソフト接続はできるが操作が返らない再起動の履歴、更新プログラムの適用履歴を見る
取引ツール起動しているが処理が進まないツールのログに最後に記録された時刻を見る
取引業者のサーバーツールは動くが接続が切れている業者の障害情報・メンテナンス予定を確認する
自動売買プログラムツールは接続しているが発注がないプログラム側のログと、稼働を示す表示を見る

上から順に確認してください。下の層だけを見て、上の層の障害を見逃すことがよくあります。

とくに「ツールは起動しているのに発注がない」状態は、原因が広い範囲に散らばります。プログラムが停止しているのか、条件が成立していないだけなのかを、まずログで分けてください。

止まる原因の類型

止まり方の型

更新プログラムの適用で再起動された

基本ソフトの更新が適用され、自動的に再起動されると、取引ツールは起動しなおさない限り止まったままになります。自動起動の設定がなければ、気づくまで止まります。

メモリまたはディスクが尽きた

運用を続けるうちに使用量が増え、上限に達すると処理が中断されます。ログが書けずに止まる場合もあります。

遠隔接続を切るときにツールごと終了させた

接続の切り方によっては、実行中のプログラムも終了します。切断と、利用者の切り替え・サインアウトは意味が違います。

取引業者側のメンテナンス

定期メンテナンスの時間帯は接続が切れます。再接続の設定がないと、そのまま止まったままになります。

プログラム側の停止条件が成立した

許容損失や連敗数などの条件で自動的に停止する設計になっている場合、障害ではありません。まず設計を確認してください。

稼働環境の仕様と自動起動の扱いを確認する

更新の適用方法や再起動の扱いは、事業者ごとに条件が異なります。公式サイトの記載を確認してください。

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止めないための備え

契約時点で決めておくこと

いちばん効くのは「設定の控え」です。環境が失われても、控えがあれば作り直せます。控えがなければ、同じ環境を再現するところからやり直しになります。

止まったことに気づく仕組み

止まること自体より、止まったまま何時間も気づかないことが損失につながります。気づく仕組みを、環境の一部として用意してください。

気づき方の選択肢

方法分かること限界
取引業者からの約定通知発注が行われたこと発注がない状態は分からない
定期的な目視確認画面の状態すべて確認していない時間は分からない
ツールが出す稼働の記録処理が続いているか自分で見に行く必要がある
VPS事業者の障害情報事業者側の停止利用者側の原因は分からない

どれか一つでは足りません。「発注がない状態」に気づける方法を、必ず一つは持ってください。

よくある失敗

先に再起動してしまう

原因を示すログや画面が消えます。記録が先です。

VPS側だけを疑う

取引業者側のメンテナンスや、プログラムの停止条件であることも多くあります。

自動起動を設定していない

更新プログラムによる再起動のたびに、手作業での復旧が必要になります。

接続の切り方を確認していない

切り方によっては実行中のプログラムが終了します。

設定の控えを取っていない

環境が失われたとき、作り直しに時間がかかります。

よくある疑問

よくある疑問

止まっていた間の損失は補償されますか。

VPS事業者の利用規約と、取引業者の約款の両方に定めがあります。多くの場合、稼働の保証と損失の補償は別に扱われます。契約前に該当箇所を確認してください。

更新プログラムの適用を止めてもよいですか。

適用しないと安全上の問題が残ります。止めるのではなく、適用の時間帯を相場が動かない時間に寄せる方向で検討してください。

再起動したら建玉はどうなりますか。

建玉は取引業者側に記録されているため、環境の再起動では消えません。ただし自動売買が建玉を管理している場合、再開時にプログラムが同じ状態を引き継げるかは設計によります。

障害の原因が事業者側か自分側か分からないときは。

事業者の障害情報の掲示を確認し、掲示がなければ問い合わせてください。その際、止まった時刻とログを添えると特定が早くなります。

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