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「東京都ではこうだった」は根拠にならない

帰宅困難者対策の定めは自治体ごとに違います。東京都には条例がありますが、条例がない自治体もあれば、ガイドラインだけの自治体もあります。まず自分のところを調べてください。

このページの内容
  1. なぜ違うのか
  2. 調べる手順
  3. 確認する項目
  4. 事業所が複数ある場合
  5. 国のガイドライン
  6. よくある失敗
  7. よくある疑問

なぜ違うのか

帰宅困難者の問題は、都市の構造によって深刻さが違います。鉄道通勤が中心で、通勤距離が長い都市部ほど大きな問題になります。だから対策の定め方も、都市によって変わります。

東京都は条例(東京都帰宅困難者対策条例・平成25年4月1日施行)を持ち、そこに「三日分」という具体的な数字を書いています。他の自治体が同じとは限りません。

本サイトは東京都および内閣府の公表内容を整理したものです。備蓄の要否・数量の考え方は自治体の条例やガイドラインによって異なります。事業所の所在地の自治体(防災担当課)でご確認ください。

調べる手順

自分の自治体を調べる

  1. ① 都道府県の防災担当課のサイトを見る「(都道府県名) 帰宅困難者」で検索します。条例やガイドラインがあれば出てきます。
  2. ② 市区町村のサイトも見る都道府県と市区町村の両方に定めがあることがあります。
  3. ③ 例規集で条例を探す自治体のサイトに「例規集」があります。条文そのものを読むのが最も確実です。
  4. ④ 分からなければ電話で聞く防災担当課に「事業者向けの備蓄の定めはありますか」と聞きます。
  5. ⑤ 商工会議所・業界団体にも聞く地域の事業者向けに資料を出していることがあります。

③が確実です。要約されたページより、条文のほうが正確です。「努めるものとする」なのか「しなければならない」なのかで、意味が大きく変わります。

確認する項目

自治体の定めで見るところ

最後の2つは見落とされがちです。自治体によっては、備蓄品の購入や一時滞在施設の整備に助成があることがあります。調べる価値があります。

事業所が複数ある場合

本社と支店で自治体が違えば、適用される定めも違います。東京の本社が三日分をそろえていても、大阪の支店に同じ定めがあるとは限りませんし、逆に別の要件があることもあります。

ここで悩むのは「全社で基準を統一するか、拠点ごとに合わせるか」です。統一すれば管理は楽ですが、いちばん厳しい基準に全拠点を合わせるとコストが上がります。拠点ごとに合わせればコストは抑えられますが、手順が拠点ごとに違って管理が重くなります。

正解は事業所の数と、防災担当にかけられる工数で変わります。3つの型を比べてください。

複数拠点のときの考え方

いちばん厳しい基準に合わせる

管理が単純になります。全社で同じ手順が使えます。コストは上がります。

拠点ごとに合わせる

コストは抑えられますが、手順が拠点ごとに違って管理が重くなります。

備蓄は拠点ごと、手順は共通にする

数量は地域の定めに合わせ、誰が何をするかの手順は全社共通にするという折衷。実務ではこれが多い形です。

どれを選ぶにせよ、拠点ごとに「どの自治体の、どの定めに従っているか」を記録に残してください。担当者が変わったときに調べ直さずに済みます。

拠点ごとの備蓄をまとめて調達する

納品先や数量は拠点ごとに変わります。条件は公式サイトでご確認ください。

掲載内容は各社公式サイトの公表値です。効果には個人差があります。広告(PR)を含みます。

国のガイドライン

自治体に定めがない場合でも、国がガイドラインを公表しています。内閣府(防災担当)が、事業所における帰宅困難者等対策のガイドラインを出しています。

条例のような拘束力はありませんが、「何を検討すべきか」の枠組みとして使えます。自治体に定めがない地域では、これを土台に自社の方針を決めるのが現実的です。

内容は改訂されることがあるため、必ず内閣府防災情報のページで最新版をご確認ください。本サイトでは版ごとの内容は扱いません。

よくある失敗

東京都の基準をそのまま他拠点に当てはめる

自治体によって定めが違います。

要約ページだけ読む

「努めるものとする」か「しなければならない」かは条文でしか分かりません。

市区町村を見ない

都道府県と市区町村の両方に定めがあることがあります。

助成制度を調べない

備蓄品や一時滞在施設に助成がある自治体があります。

どの定めに従っているか記録しない

担当が変わるたびに調べ直すことになります。

よくある疑問

条例がない自治体では何もしなくてよいですか。

条例上の努力義務はなくても、従業員の安全配慮という別の観点があります。国のガイドラインを土台に、自社の方針を決めておくのが現実的です。

条例と国のガイドラインで内容が違ったらどちらに従いますか。

所在地の条例が優先します。迷う場合は自治体の防災担当課にご確認ください。

海外拠点はどうなりますか。

各国・各地域の制度によります。本サイトでは扱いません。

備蓄に助成金はありますか。

自治体によって制度の有無が異なります。所在地の自治体の防災担当課、または商工会議所にご確認ください。本サイトでは個別の制度を扱いません。

在宅勤務が中心でも必要ですか。

出社している人がいる限り、その人たちが帰宅困難になる可能性があります。出社人数に応じて考えてください。

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一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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